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まぶた手術後に片目がぼやけたら?急ぐ症状と連絡できない時の受診先
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まぶた手術後に片目がぼやけたら?急ぐ症状と連絡できない時の受診先

まぶた手術後に片目がぼやけたら?急ぐ症状と連絡できない時の受診先

翌朝の片目のにじみ、予約日まで待つかの分かれ目

手術の翌朝、片方の目だけ景色がにじみ、腫れも痛みも前日より強い。お子様のお迎えや仕事の段取りを考えると、連絡するべきか迷う方は少なくありません。

急な視力低下や視野の欠けに、痛み・腫れの悪化が重なるときは、次の予約を待たずに連絡してください。

この記事では、急いで相談したい見え方の変化、手術先へ伝える情報、つながらないときの眼科・救急の探し方を、形成外科医の立場から整理します。

この記事の要点まとめ

  • 急な視力低下や視野の欠け、痛み・腫れの悪化、出血や複視は手術先へ連絡する目安です。
  • 手術先につながらない場合は眼科・救急外来へ電話し、#7119で受診相談や医療機関案内を受けられます。
  • 手術日・術式・症状の経過・服薬を伝え、軽いかすみが続く場合も診察時期を相談しましょう。

目次

まぶた手術後の見え方の変化は、どの症状なら急いで受診しますか?

まぶた手術後の見え方の変化は、どの症状なら急いで受診しますか?

片目が急に見えにくくなり、痛みや腫れも強まっているなら、術後の腫れと決めつけず、すぐに手術先へ連絡してください。まぶた周りの手術後には、ドライアイや眼瞼下垂による複視などの合併症が報告されています1。

返答を待つ間に見え方が悪くなるようなら、眼科や救急への相談に切り替えます。

急な視力低下や視野の欠けがあれば、予約を待たずに何をしますか?

反対の目を手で隠し、片目ずつ見え方を確かめてください。文字や人の顔が急にぼやけて読めない、視野の一部が欠ける、全体が暗く見える。こうした変化があれば、その日のうちに手術先へ連絡し、つながらなければ眼科・救急へ相談します。

黒い点や糸くずのような影(飛蚊症)が急に増えた、視界の端に光が走るという症状も見逃せません。手術と直接関係しない眼の病気で起こることもあるため、眼科で眼の奥まで調べてもらう必要があります。

痛み・腫れ・出血が強まり、物が二重に見えるときは?

時間とともに強まる痛み、急に張ってくる腫れ、ガーゼを替えても止まらない出血は急ぐ目安です。眼球が奥から押されるような感覚や、新しく出た複視(物が二重に見える状態)も同じように扱ってください。

これらは眼の奥の出血などでもみられる症状ですが1、症状だけで原因を決めることはできません。「もう少し様子を見てから」ではなく、気づいた時点で連絡するのが基本です。

眼瞼下垂の手術後に目が開かない場合も、急ぐ症状ですか?

術後の腫れで、一時的に目を開けにくいことはあります。ただ、昨日より急に開かなくなった、強い痛みや見えにくさを伴うといった場合は、当日中に相談してください。

指でまぶたを強く押し上げるのは避けましょう。開く範囲で、まぶたの開きにくさだけでなく、眼そのものの見え方が変わっていないかを確認します。

ポイント

片目ずつ確かめて見え方が急に変わっていれば、手術先の返答だけを待ち続けず、眼科・救急への相談も並行してください。

手術先に連絡がつかないときは、どこへ相談しますか?

まず手術先の緊急連絡先へ電話します。急な視力低下などがあるのにつながらない場合は、折り返しを待ち続けず、診療中の眼科か救急外来を探してください。

手術先へ電話するとき、最初に何を伝えますか?

慌てていると、大事な点ほど抜けてしまいます。手元のメモを見ながら、次の順で伝えると相手も緊急度を判断しやすくなります。

  • 手術日と術式、左右どちらの眼か
  • ぼやけ始めた時刻と、悪化の速さ
  • 痛み・腫れ・出血・複視の有無
  • 点眼薬・内服薬の名前と最後に使った時刻、持病やほかの服薬(血液をサラサラにする薬など)

大阪・東大阪・奈良で夜間に相談する場合、受診先はどう探しますか?

現在地から行ける眼科の時間外診療や救急外来を調べ、向かう前に電話で受け入れが可能か確認します。大阪府や奈良県では救急相談ダイヤル(#7119)があり、受診が必要かどうかの相談や医療機関の案内を受けられます。

視力が急に落ちて、受診先を決めることも移動することも難しいときは、救急要請もためらわないでください。

受診までにしてよいこと、避けたいことは何ですか?

処方薬を自己判断で増やしたり止めたりせず、眼を押す・こするのも控えます。ぼやけている間は自分で運転せず、家族やタクシーを頼りましょう。

お子様のお迎えを代わってもらう連絡も、先に済ませておくと受診を後回しにせずに済みます。時間外受診の窓口負担は、実際には医療機関や受診時間帯により異なるため、受付で確認してください。

術後のかすみは、腫れによる変化だけで説明できますか?

術後のかすみは、腫れによる変化だけで説明できますか?

軽いかすみは、腫れや眼の表面の乾燥と関係していることがあります。ただ、急に強くなったかすみを腫れだけで説明して経過を見ることは、私はおすすめしていません。手術内容や、もともとの眼の状態によって、見え方の変わり方が異なるためです。

眼瞼下垂手術や二重形成では、見え方が変わる理由も違いますか?

重なる部分はありますが、比重は異なります。上まぶたの手術は、角膜(黒目の表面)や眼圧、ドライアイ、見え方の質に影響し得ることが報告されています2。

手術 見え方に関わり得る主な要因
眼瞼下垂手術 まぶたの開きが変わり、角膜カーブや涙の広がり方が変化する
二重形成・皮膚切除 腫れ、まぶたの閉じにくさによる眼の乾燥

角膜の表面は、下の層の形に合わせて厚みを変える性質が知られています3。片眼だけの手術や、もともと乱視・ドライアイがある方は左右差を感じることがありますが、起こり方は人によって異なります。

翌日のかすみと、腫れが引いた後の見えにくさはどう見ますか?

術後早期は、腫れや乾燥で時間帯によって見え方が揺れることがあります。一方、腫れが落ち着いても続く見えにくさは、予定の診察を前倒しして相談してください。

急な悪化や痛みを伴う場合は、術後何日目かにかかわらず急ぎます。落ち着くまでの日数は手術内容や体質で差があり、一律には言えません。

眼科では、見え方の変化をどのように調べますか?

検査は症状に合わせて選ばれます。視力低下や視野の欠けなら視力検査や眼底検査、ぼやけや乱視なら屈折検査や角膜の形の測定、痛みや腫れなら眼の表面の観察や眼圧測定が、組み合わせの一例です。

すべての患者さまに同じ検査を行うわけではありません。受けたまぶたの手術名と日付を伝えると、検査を選ぶ手がかりになります。

急ぐ症状がない場合、次の診察までどう過ごしますか?

軽い症状でも、変わらず続く場合や新しい変化が出た場合は、手術先に連絡して診察時期を相談してください。生活の中での注意を守りつつ、急ぐ症状が出たら受診手順へすぐ切り替えます。

軽いぼやけが続くとき、診察を前倒しする目安は?

見えにくさが数日たっても変わらない、片眼だけの違和感が続く、まぶしさや乾燥で画面作業がつらい。こうした場合は、予約日まで待ってよいかを手術先に尋ねましょう。乾燥やまぶしさは、上まぶたの手術後に挙げられる変化のひとつです2。

朝・昼・夜の見え方を一言ずつメモしておくと、悪化に気づきやすく、相談の際も説明がスムーズです。

点眼・コンタクトレンズ・運転の再開はどう判断しますか?

点眼は、処方時に指示された回数と順番を守ります。コンタクトレンズの再開時期は術式や傷の状態で変わるため、自己判断せず手術先に確認してください。

視界がぼやける、物が二重に見える間は運転を控えましょう。パソコンを使う仕事も、休憩をこまめに挟みながら再開時期を相談すると良いでしょう。

再診では何を相談し、手術先以外を受診した結果をどう伝えますか?

再診では、経過メモと確認したい見え方を伝えます。眼科や救急を受診した場合は、受診先の名前、検査結果、処方内容も共有してください。

当院では、術後の経過やリスク・副作用について、時間をかけてご説明することを心がけています。そのうえで私は、見え方が急に変わったときは来院の予約を待つより、近くの医療機関で速やかに診てもらうことを優先していただきたいと考えています。

ポイント

急ぐ症状が出たら、この記事の最初に挙げた受診手順に戻り、その場で手術先か眼科・救急へ連絡してください。

よくある質問

Q. 術後に乱視が強くなったと言われました。元の状態に戻りますか?

A. 上まぶたの手術は角膜の形に影響することがあり、見え方の質が変化する場合が報告されています2。腫れが落ち着くにつれて変わっていくこともありますが、経過は人によって異なります。眼科での屈折検査の結果を手術先と共有し、経過を一緒に確認していくことをおすすめします。

Q. 眼瞼下垂の手術は何回も受けられますか?

A. 再手術ができるかどうかは、前回の術式、まぶたの組織の状態、術後の時期などをふまえて医師が判断します。腫れが残っている時期は仕上がりを評価しにくいため、まずは手術先に相談してください。眼瞼下垂症の手術が保険診療の対象になるか、自由診療(公的医療保険が適用されない)となるかは、症状や手術の目的によって異なるため、医師にご相談ください。

Q. まぶたが腫れぼったいのは加齢によるものですか?

A. 加齢による皮膚のたるみや脂肪の位置の変化、眼瞼下垂、むくみなど、原因は一つとは限りません。手術後の腫れぼったさは手術による腫れの可能性もあるため、加齢のせいと決めず、気になる点は手術先へ伝えてください。

Q. 白内障手術後の見え方の変化と同じように考えてよいですか?

A. 白内障手術は眼の中のレンズを入れ替える手術で、まぶたの手術とは見え方が変わる仕組みが異なります。両方の手術を受けている方は、眼科と手術先の双方にそれぞれの手術歴を伝えると、原因を考える手がかりになります。

参考文献

1. Alharbi MM, Bin Dlaim MS, Alqahtani JM, et al. Ophthalmic Complications of Periorbital and Facial Aesthetic Procedures: A Literature Review. Cureus. 2023. PMID: 37529817 / DOI: 10.7759/cureus.41246

2. Rodrigues C, Carvalho F, Marques M. Upper Eyelid Blepharoplasty: Surgical Techniques and Results-Systematic Review and Meta-analysis. Aesthetic Plastic Surgery. 2023. PMID: 37430010 / DOI: 10.1007/s00266-023-03436-6

3. Alghamdi A, Khan MS, Dakhil TA. Understanding Corneal Epithelial Thickness Mapping. Middle East African Journal of Ophthalmology. 2022. PMID: 37408717 / DOI: 10.4103/meajo.meajo_207_22

志藤 宏計

医師


KIMI CLINIC 形成・美容外科

院長

志藤 宏計

▶ 監修者プロフィール

経歴
2007年 新潟大学医学部医学科 卒業
2009年 慶應義塾大学 医学部形成外科学教室 入局
慶應義塾大学病院形成外科
東京都立小児総合医療センター形成外科
大阪市立総合医療センター形成外科 等勤務
Bloomfield hospital plastic surgery department
Oxford university craniofacial unit
Birmingham children‘s hospital craniofacial unit 留学
2022年 共立美容外科 京都院院長
2024年 KIMI CLINIC 形成・美容外科 開院
資格・所属学会
日本形成外科学会認定専門医
頭蓋顎顔面外科学会認定専門医
日本形成外科学会小児形成外科分野指導医
日本美容外科学会(JSAPS)会員
マイクロサージャリー学会会員
オンコプラスティックサージャリー学会会員
日本口蓋裂学会会員

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