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鼻整形の失敗と修正〜形成外科医が解説する見極めと再手術のすべて
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鼻整形の失敗と修正〜形成外科医が解説する見極めと再手術のすべて

鼻整形で失敗したかも…と感じたら

鏡を見るたび、違和感を覚える。

「こんなはずじゃなかった」と思いながらも、誰にも相談できずに悩んでいる方は少なくありません。鼻整形後に不自然な形や左右非対称、呼吸のしづらさなどを感じている場合、それは「失敗」のサインかもしれません。形成外科医として15年以上の経験を持つ私は、これまで数多くの修正手術を手がけてきました。

実は、鼻整形の修正手術は年々増加傾向にあります。美容医療が身近になった一方で、技術力や経験が不十分な医師による施術トラブルも増えているのが現状です。しかし、諦める必要はありません。適切な診断と正確な修正手術によって、理想の鼻を手に入れることは十分に可能なのです。

鼻整形の失敗パターンを見極める

不自然な形状と違和感

最も多い失敗パターンが「不自然な形」です。

鼻筋が不自然に高すぎる、鼻先が尖りすぎている、顔全体のバランスが崩れているなど、明らかに「整形した」とわかる仕上がりになってしまうケースがあります。これは、患者様の骨格や皮膚の厚さを考慮せず、画一的なデザインで施術を行った結果です。特にプロテーゼのサイズや形状が適切でない場合、鼻筋の輪郭が浮き出て見えたり、触ると硬い感触があったりします。

また、鼻先が上を向きすぎる「アップノーズ」や、逆に下を向きすぎる状態も失敗の一つです。鼻の向きは顔全体の印象を大きく左右するため、わずかな角度の違いでも違和感につながります。

左右非対称の問題

鼻の左右差は、施術の精度が問われる部分です。

もともと人間の顔は完全に左右対称ではありませんが、鼻整形後に明らかな左右差が生じている場合は問題です。鼻筋が曲がっている、小鼻の大きさが左右で異なる、鼻の穴の形が非対称などの症状が見られます。これらは、プロテーゼの位置がずれている、軟骨の削除量に左右差がある、縫合が不適切などの原因で起こります。

特に注意が必要なのは、時間の経過とともに左右差が悪化するケースです。プロテーゼが固定されていない場合、重力や筋肉の動きによって徐々に位置がずれていくことがあります。

機能的な問題〜呼吸障害と感覚異常

見た目だけでなく、機能面での失敗も深刻です。

鼻整形後に鼻呼吸がしづらくなった、鼻づまりが慢性化した、鼻先の感覚が鈍いなどの症状は、手術による組織損傷や構造変化が原因です。特に鼻中隔延長術や鼻尖形成術では、鼻腔内の空間が狭くなることで呼吸障害が起こる可能性があります。

また、鼻先の感覚が鈍くなる「知覚鈍麻」は、神経が一時的に伸ばされたり傷ついたりすることで生じます。多くの場合は数か月で回復しますが、長期間続く場合は神経損傷の可能性があります。

感染症と炎症のサイン

赤み、腫れ、痛みが続く場合は要注意です。

術後1か月以上経過しても赤みや腫れが引かない、鼻が熱を持っている、ズキズキとした痛みがあるなどの症状は、細菌感染や慢性炎症の可能性があります。特にプロテーゼを使用した場合、内部に感染が及ぶと薬だけでは治らず、除去が必要になることもあります。

また、皮膚が薄くなって軟骨やプロテーゼが透けて見える、皮膚が白く冷たくなるなどの症状は、血流障害のサインです。放置すると組織壊死につながる危険性があるため、早急な対処が必要です。

修正手術のタイミングと準備

いつ修正すべきか?

修正手術の適切なタイミングは、症状によって異なります。

感染症や血流障害など緊急性の高い症状がある場合は、すぐに対処が必要です。一方、形状の不満や軽度の左右差などは、初回手術から最低でも6か月、できれば1年以上待つことが推奨されます。これは、腫れが完全に引き、組織が安定するまでに時間がかかるためです。

ただし、プロテーゼが明らかにずれている、皮膚を突き破りそうになっているなどの場合は、早期の修正が必要です。私のクリニックでは、まず現在の状態を詳しく診察し、最適なタイミングをご提案しています。

修正手術前の検査と評価

正確な診断が、成功への第一歩です。

修正手術では、初回手術よりも詳細な検査が必要になります。CTやレントゲンなどの画像検査を通じて、鼻中隔の状態、軟骨の量や厚み、プロテーゼの位置、骨の形状などを正確に把握します。これらの情報は、術式の選定や移植軟骨の計画、術後の安定性を高めるために不可欠です。

また、過去の手術記録があれば、使用された材料や術式を確認することで、より安全で効果的な修正計画を立てることができます。

カウンセリングで確認すべきこと

修正手術では、医師選びが特に重要になります。

カウンセリングでは、医師の経験と実績を必ず確認してください。「鼻整形はできても、修正はできない」という医師は少なくありません。特に他院修正の症例数、形成外科専門医の資格、学会発表や論文などの実績は重要な判断材料です。

また、修正手術のリスクや限界についても、正直に説明してくれる医師を選ぶべきです。「必ず理想通りになる」と安易に約束する医師よりも、現実的な見通しと複数の選択肢を提示してくれる医師の方が信頼できます。

修正手術の具体的な方法

プロテーゼの抜去と入れ替え

プロテーゼによるトラブルは、修正の中で最も多いケースです。

不適切なプロテーゼ(特にL型プロテーゼ)は、皮膚を圧迫して炎症を引き起こしたり、位置がずれたりする原因になります。修正手術では、まず既存のプロテーゼを慎重に除去します。この際、周囲の組織を傷つけないよう、丁寧な剥離操作が必要です。

抜去後の選択肢は複数あります。適切なサイズと形状のI型プロテーゼに入れ替える方法、自家組織(耳介軟骨や肋軟骨)に置き換える方法、あるいはプロテーゼを使わずに軟骨移植のみで形を整える方法などです。患者様の鼻の状態や希望に応じて、最適な方法を選択します。

軟骨移植による修正

自分の軟骨を使う方法は、安全性が高いのが特徴です。

耳介軟骨は採取しやすく、鼻先の形成に適しています。一方、肋軟骨は量が豊富で、鼻筋の高さを出すのに有効です。修正手術では、初回手術で使用された軟骨の状態を確認し、必要に応じて追加の軟骨を移植します。

軟骨移植の利点は、拒絶反応のリスクが低く、自然な仕上がりになることです。ただし、採取部位に傷跡が残ることや、プロテーゼよりも高度な技術が必要になることは理解しておく必要があります。

鼻中隔延長の修正

鼻中隔延長術後の修正は、特に難易度が高い手術です。

延長しすぎた鼻先を短くする場合、延長に使用された軟骨を削ったり除去したりします。逆に、さらに高さや長さを出したい場合は、土台となる延長をやり直すか、既存の土台の上に軟骨を追加します。重要なのは、鼻中隔の支持力を維持しながら、理想的な形と向きを実現することです。

また、鼻中隔延長後に呼吸障害が生じている場合は、鼻腔内の空間を確保するための調整も必要になります。

小鼻縮小の修正

小鼻縮小術後の修正では、傷跡の処理が重要です。

小鼻を小さくしすぎた場合、局所皮弁や耳介軟骨等を移植して鼻翼を広げる方法がありますが、限界があります。逆に、効果が不十分だった場合は、追加の切除や縫合を行います。ただし、何度も修正を繰り返すと傷跡が目立つようになるため、慎重な判断が必要です。

また、小鼻縮小後に鼻の穴が小さくなりすぎて呼吸がしづらい場合にも、鼻孔を広げる手術を検討します。

修正手術のリスクと注意点

初回手術よりも高いリスク

修正手術は、初回手術よりも難易度が高くなります。

瘢痕組織(傷跡の硬い組織)が形成されているため、剥離操作が困難になります。また、軟骨が既に使用されている場合、追加で使える軟骨の量が限られることもあります。血管や神経も癒着していることが多く、損傷のリスクが高まります。

さらに、皮膚が薄くなっている場合、再手術によってさらに薄くなり、軟骨が透けて見えたり、皮膚が破れたりする可能性があります。これらのリスクを最小限に抑えるためには、経験豊富な形成外科専門医による慎重な手術が不可欠です。

ダウンタイムと回復期間

修正手術後の回復には、時間がかかります。

腫れのピークは術後3〜5日程度で、1〜2週間で落ち着くことが多いです。内出血が出た場合、メイクでカバーできる程度まで回復するのに約7〜10日かかります。大切な外出や撮影がある場合は、2週間以上空けておくことをおすすめします。

また、完全に完成するまでには最低約3か月かかります。この間、鼻をぶつけたり強く触ったりしないよう注意が必要です。マスクや眼鏡の使用にも制限があるため、術前に医師とよく相談してください。

期待値の調整

修正手術には、限界があることも理解しておく必要があります。

特に何度も手術を繰り返している場合、組織のダメージが蓄積しているため、理想通りの結果を得ることが難しくなります。また、皮膚の厚さや軟骨の量など、生まれつきの条件によっても、できることとできないことがあります。

現実的な目標設定と、医師との十分なコミュニケーションが、満足度の高い結果につながります。

成功させるためのクリニック選び

形成外科専門医の重要性

修正手術では、医師の資格と経験が特に重要です。

形成外科専門医は、大学病院などで厳しい研修を受け、解剖学的知識と高度な手術技術を習得しています。特に鼻の修正手術は、複雑な構造を理解し、繊細な操作が求められるため、形成外科のバックグラウンドを持つ医師が適しています。

また、頭蓋顎顔面外科専門医や美容外科専門医(JSAPS)の資格も重要な指標です。これらの資格を持つ医師は、一定の症例経験と技術レベルが保証されています。

症例実績と専門性の確認

クリニックのホームページで、症例写真を確認しましょう。

特に他院修正の症例が豊富に掲載されているか、自分と似たケースの修正例があるかをチェックしてください。また、学会発表や論文などの学術活動も、医師の専門性を示す重要な指標です。

私のクリニックでは、「鼻整形のスペシャリスト」として15年以上の経験を持ち、豊富な症例数と高い技術力を誇っています。特に骨切りや鼻中隔延長などの高度な技術を要する手術にも対応しています。

カウンセリングの質

初回カウンセリングで、医師の姿勢を見極めましょう。

十分な時間をかけて話を聞いてくれるか、リスクや限界について正直に説明してくれるか、複数の選択肢を提示してくれるかなどが重要なポイントです。また、画像検査を提案してくれるクリニックは、正確な診断と安全な手術を重視している証拠です。

逆に、すぐに手術を勧めてくる、リスクの説明が不十分、質問に明確に答えてくれないなどの場合は、注意が必要です。

アフターケアの充実度

手術後のフォローアップも、重要な選択基準です。

定期的な診察、トラブル時の迅速な対応、長期的なサポート体制などが整っているクリニックを選びましょう。特に修正手術では、経過観察が重要になるため、アフターケアの充実度は満足度に直結します。

まとめ〜理想の鼻を諦めないために

鼻整形の失敗は、決して珍しいことではありません。

しかし、適切な診断と正確な修正手術によって、多くの場合、理想の鼻を手に入れることは可能です。重要なのは、早期に専門医に相談すること、経験豊富な形成外科専門医を選ぶこと、現実的な期待値を持つことです。

私は形成外科医として15年以上の経験を持ち、「鼻整形のスペシャリスト」として数多くの修正手術を手がけてきました。患者様一人ひとりの状態を丁寧に診察し、最適な治療計画をご提案しています。鼻整形でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

あなたの「理想」を「現実」にするために、私たちKIMI CLINICが全力でサポートいたします。

詳しくはKIMI CLINIC公式サイトをご覧ください。河内小阪駅から徒歩2分、診療時間は9:00〜18:00(休診日:火・水)です。

著者

志藤 宏計(KIMI CLINIC 院長/形成外科・頭蓋顎顔面外科専門医)

2007年新潟大学卒業後、慶應義塾大学形成外科にて専門研修を開始。顔面外傷・小児奇形・乳房再建などの形成外科診療のほか、美容外科では骨切り術、鼻整形、加齢性変化への外科的アプローチを多数経験。
イギリス・オックスフォード大学やバーミンガム小児病院での海外研修も含め、国内外で最新の医療技術を習得。形成外科的な正確さと審美的な感性を融合し、KIMI CLINICで質の高い医療を実現している。

資格・所属学会

日本形成外科学会 認定専門医

日本頭蓋顎顔面外科学会 認定専門医

日本形成外科学会 小児形成外科分野 指導医

日本美容外科学会(JSAPS) 正会員

日本マイクロサージャリー学会 会員

日本オンコプラスティックサージャリー学会 会員

日本口蓋裂学会 会員

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