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小鼻縮小のダウンタイムと術後ケア|腫れを最小限にする方法
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小鼻縮小のダウンタイムと術後ケア|腫れを最小限にする方法

小鼻縮小術とは?理想の鼻を手に入れる施術

「小鼻縮小」は、鼻の横幅や鼻の穴の大きさを整える美容施術です。

小鼻が横に広がっていたり、鼻の穴が目立ってしまうことで悩んでいる方は少なくありません。メイクでカバーするにも限界があり、マッサージで小さくすることも難しいパーツです。そんな小鼻のお悩みを解決するのが「小鼻縮小術」です。この施術では、鼻の形や状態に合わせて複数の方法から最適なアプローチを選択できます。

小鼻縮小術には大きく分けて「切開する方法」と「切らない方法」があります。切らない方法は糸を使って小鼻を引き締める「埋没法」や、ボトックス注射による施術があり、ダウンタイムが短く身体への負担を軽減できるのが特徴です。一方、切開法は「内側法」「外側法」「内外側法」「Flap法」など複数の術式があり、より大きな変化を出したい場合に適しています。

小鼻縮小のダウンタイム期間はどれくらい?

ダウンタイムの長さは施術方法によって大きく異なります。

切らない方法である「埋没法」の場合、手術後からほとんど傷跡は目立ちませんが、痛みや腫れを感じるケースがあるため、1~2週間程度はダウンタイムとして考えておく必要があります。手術直後は鼻周辺にツッパリ感があるかもしれませんが、数日経てば目立ちにくくなるため、比較的短いダウンタイム期間での施術が可能です。

一方、切開する方法であれば、痛みや腫れが完全に引いてくるまでは約1か月程度とされています。腫れや内出血は5~7日である程度引いてきて、1~2週間ほどで落ち着きます。また、1か月程度すると赤みなども目立ちにくくなり、手術前の自然な状態に戻ったと感じるケースが多いです。

小鼻縮小術後のダウンタイム経過を示すイメージ

外側法は傷跡が目立つ期間が長い

切開する方法の中でも「外側法」は鼻の外側を切るため、術後3~6か月程度はどうしても人から見て傷跡が分かる状態になります。

しかし、手術から7日程度後に行う抜糸をすれば、ファンデーションの使用ができるため傷跡をメイクで隠すことが可能です。ダウンタイムについては個人差があるため、あくまで参考程度に考えましょう。実際の回復状況は体質や術後のケア方法によっても変わってきます。

ダウンタイム中に現れる症状とその対処法

小鼻縮小のダウンタイム中には、いくつかの症状が現れることがあります。

主な症状として「腫れ」「痛み」「内出血」「鼻水」「鼻づまり」「つっぱり感」などが挙げられます。施術方法によって症状の程度は異なりますが、これらは正常な回復過程の一部です。ほとんどの症状は時間とともに徐々に改善していきます。ダウンタイム中の症状を事前に知っておくことで、施術後に症状が出ても不安になりすぎずに過ごすことができます。

腫れと痛みの経過

小鼻縮小術後は腫れと痛みが最も一般的な症状です。

手術直後から腫れが現れ、2~3日目にピークを迎えるのが一般的です。腫れの程度は個人差があり、切開範囲が広いほど腫れやすい傾向があります。痛みについては、手術当日から翌日にかけて最も強く感じることが多いでしょう。多くの場合、市販の痛み止めで対応できる程度です。

腫れを抑えるためには、冷却パックを当てるのが効果的です!

また、就寝時は頭を少し高くして寝れば、腫れの軽減に役立ちます。痛みや腫れが通常より強い場合や長く続く場合は、医師への相談をおすすめします。

内出血とつっぱり感について

内出血は手術の際に血管を傷つけることで生じる症状です。小鼻縮小後の内出血は、鼻周辺に青紫色や黄色の変色として現れます。個人差がありますが、通常1週間程度で徐々に薄くなっていきます。

つっぱり感は縫合による皮膚の引きつれから生じる感覚です。特に笑ったり表情を作ったりするときに感じやすくなります。この感覚は神経の回復とともに徐々に和らぎ、約1~2週間で軽減する場合が多いです。ただし完全に消失するまでには数か月かかる場合もあります。

小鼻縮小術後のケア方法を示す美容イメージ

鼻水・鼻詰まりへの対応

手術後は鼻の内部が腫れるため鼻づまりや刺激による反応で鼻水が出やすくなる方もいます。これらの症状は通常1週間程度で改善に向かいます。鼻をかむ際は優しく行うことが重要です。強くかむと縫合部分に負担がかかり、出血のリスクが高まります。くしゃみをする際は口を開けて行うよう心がけましょう。

術後ケアで腫れを最小限に抑える方法

適切な術後ケアを行うことで、ダウンタイムを短縮し、腫れを最小限に抑えることができます。

近年は手術の技術が進歩し、腫れや内出血を最小限に抑える工夫がされていますが、それでも身体の自然な反応として炎症やむくみは避けられません。そこでカギとなるのが「術後ケア」です。適切なケアを行うことで、ダウンタイムの長さ・傷跡の残り方・最終的な仕上がりが大きく変わってきます。

冷却とアイスパックの使用

小鼻縮小術後は腫れや内出血が起こることがあります。これらを抑えるために、術後3日間はこまめに冷却を行うことが大切です。アイスパックを使って患部を冷やすことで血流が抑制され、腫れを軽減することができます。

ただし、冷却する際には直接氷を当てないようにし、タオルなどで包んでから1回につき20分程度こまめに患部に当てるようにしましょう。冷却は術後の初期段階で特に有効です。直接冷やすと凍傷などに繋がる可能性もあるため、冷却時間は1回につき20分程度にすることが推奨されています。

傷口の清潔保持が重要

傷口が治癒する過程で、細菌の侵入を防ぐために傷口を清潔に保つことが必要です。

傷口の清潔を保つために、術後24時間後から洗顔が可能になるため泡で優しく洗うようにしましょう。また、傷口からの感染を防ぐために処方された軟膏をしっかり塗るように心がけましょう。特に術後1週間程度はなるべく傷口に触れないようにしましょう。

手術後の皮膚はバリア機能が低下しており、普段なら問題にならない細菌でも感染を起こしやすい状態です。感染や炎症は治癒を遅らせ、傷跡を残す原因にもなります。清潔を保つための洗顔や毛穴洗浄は、感染リスクを下げる第一歩です。

術後ケアに使用するスキンケア製品のイメージ

痛み止めと抗生物質の適切な使用

術後に痛みを感じる場合がありますが、医師から処方された痛み止めを服用すると、痛みを軽減することができます。また、感染症を防ぐために抗生物質が処方されることもあります。処方された薬は、指示通りに正しく服用しましょう。

手術中は麻酔を使用するため、痛みを感じにくいです。麻酔が切れると痛みを感じる場合もありますが、美容外科では痛み止めの処方をしていますので利用しましょう。ほとんどの場合、痛みが出たとしても痛み止めの薬を飲めば痛みは感じなくなります。

ダウンタイム中の生活で注意すべきこと

術後の過ごし方によって、回復の速度や仕上がりが大きく変わります。

ダウンタイム中は日常生活においていくつかの制限や注意点があります。これらを守ることで、合併症のリスクを減らし、理想的な仕上がりを実現することができます。特に術後1週間は重要な時期ですので、医師の指示をしっかり守りましょう。

食事と栄養管理のポイント

術後の回復を促進するためには、適切な栄養管理が欠かせません。

タンパク質やビタミンC、亜鉛などの栄養素は、傷の治癒を助ける働きがあります。バランスの取れた食事を心がけ、特に新鮮な野菜や果物、良質なタンパク質を積極的に摂取しましょう。また、水分補給も重要です。十分な水分を摂ることで、体内の老廃物の排出を促し、むくみの軽減にも繋がります。

逆に、血行を促進しすぎる食べ物や飲み物は控えめにすることが推奨されます。辛い食べ物やアルコール、カフェインの過剰摂取は腫れを悪化させる可能性があるため注意が必要です。

禁煙・禁酒が重要な理由

喫煙は血流を悪化させ、傷の治癒を遅らせる大きな要因となります。

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、傷口への酸素や栄養素の供給を妨げます。これにより、傷の治りが遅くなるだけでなく、感染症のリスクも高まります。術後最低でも2週間、できれば1か月程度は禁煙することが強く推奨されます。

飲酒も同様に血行を促進し、腫れや内出血を悪化させる可能性があります。アルコールは血液をサラサラにする作用があるため、内出血が長引く原因にもなります。術後1~2週間は禁酒を心がけましょう。

運動や入浴の制限について

激しい運動や長時間の入浴は、血行を促進し腫れを悪化させる可能性があります。術後1週間程度は、激しい運動やサウナ、長風呂は避けましょう。シャワーは術後翌日から可能ですが、患部を直接お湯で流さないよう注意が必要です。

軽い散歩程度の運動は問題ありませんが、ジョギングやウェイトトレーニングなどの激しい運動は、医師の許可が出るまで控えましょう。通常、術後2~3週間程度で徐々に運動を再開できるようになります。

リラックスした術後の過ごし方を示すライフスタイルイメージ

仕事復帰のタイミングと周囲にバレない工夫

多くの方が気にされるのが「いつから仕事に復帰できるか」という点です。

切らない方法である埋没法の場合、ダウンタイムが比較的短いため、デスクワークであれば術後翌日から仕事復帰が可能なケースもあります。ただし、人と接する仕事や接客業の場合は、腫れが目立たなくなる4日~1週間程度は休暇を取ることをおすすめします。

切開法の場合は、抜糸が術後5~7日後に行われるため、その後からメイクで傷跡をカバーできるようになります。完全に自然な状態に戻るには1~3か月ほどかかりますが、メイクやマスクを活用することで、術後2週間程度から通常の社会生活に戻ることが可能です。

マスクとメイクの活用法

術後の腫れや傷跡を隠すには、マスクとメイクの併用が効果的です。

マスクは鼻周辺を自然にカバーできるため、ダウンタイム中の強い味方となります。ただし、術後すぐは患部への圧迫を避けるため、ゆったりとしたマスクを選びましょう。抜糸後はファンデーションやコンシーラーで傷跡をカバーできます。特に、カバー力の高いコンシーラーを使用することで、赤みや色むらを自然に隠すことができます。

まとめ|適切な術後ケアで理想の小鼻を手に入れる

小鼻縮小のダウンタイムは施術方法によって異なりますが、適切なケアを行うことで腫れを最小限に抑え、理想的な仕上がりを実現できます。

切らない埋没法であれば1~2週間、切開法であれば1か月程度のダウンタイムを見込んでおく必要があります。術後は冷却、清潔保持、処方薬の適切な使用、生活習慣の見直しなど、複数のケアを組み合わせることが重要です。特に術後1週間は傷の治癒にとって最も重要な時期ですので、医師の指示をしっかり守りましょう。

また、禁煙・禁酒、適切な栄養管理、激しい運動の制限なども、回復を早めるために欠かせません。マスクやメイクを活用することで、ダウンタイム中も周囲に気づかれずに過ごすことが可能です。

小鼻縮小は、顔全体のバランスを整え、理想の鼻を手に入れるための効果的な施術です。術後のケアをしっかり行い、美しい仕上がりを実現しましょう。

小鼻縮小術についてのご相談や詳しい情報は、経験豊富な専門医が在籍するクリニックへお問い合わせください。

詳細はこちら:kimiclinic

著者

志藤 宏計(KIMI CLINIC 院長/形成外科・頭蓋顎顔面外科専門医)

2007年新潟大学卒業後、慶應義塾大学形成外科にて専門研修を開始。顔面外傷・小児奇形・乳房再建などの形成外科診療のほか、美容外科では骨切り術、鼻整形、加齢性変化への外科的アプローチを多数経験。
イギリス・オックスフォード大学やバーミンガム小児病院での海外研修も含め、国内外で最新の医療技術を習得。形成外科的な正確さと審美的な感性を融合し、KIMI CLINICで質の高い医療を実現している。

資格・所属学会

日本形成外科学会 認定専門医

日本頭蓋顎顔面外科学会 認定専門医

日本形成外科学会 小児形成外科分野 指導医

日本美容外科学会(JSAPS) 正会員

日本マイクロサージャリー学会 会員

日本オンコプラスティックサージャリー学会 会員

日本口蓋裂学会 会員

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