
鼻尖形成とは?〜理想の鼻先を手に入れる施術の基本
鼻尖形成は、鼻の先端部分である「鼻尖(びせん)」を細く、シャープに整える美容外科手術です。日本人に多い「だんご鼻」と呼ばれる丸みを帯びた鼻先を改善し、洗練された印象へと導きます。
この施術では、鼻翼軟骨という鼻先の軟骨の形を調整し、必要に応じて軟骨を移植することで、理想的な鼻先の形を実現します。
鼻尖形成の大きな特長は、軟骨を用いて施術するため皮膚への負担が少なく、自然な見た目と軟らかさをキープできる点にあります。

だんご鼻の原因は主に3つあります。
- 軟骨:鼻翼軟骨という軟骨の形が張り出している
- 脂肪:鼻先の脂肪が厚い
- 皮膚:鼻先の皮膚が分厚い
鼻尖形成では、これらの原因に応じて最適なアプローチを選択します。余分な脂肪を除去し、左右の鼻翼軟骨を縫い寄せることで、鼻先をすっきりとデザインするのです。
理想的な鼻先のバランスは、鼻を正面から見た時に、鼻筋の延長上の幅とその左右の鼻の幅(鼻翼の幅)が「1:1:1」とされています。このバランスを測りながら、一人ひとりに合った鼻先をデザインしていきます。
鼻尖形成の効果〜どのように変わるのか
鼻尖形成術を行うことで、鼻筋の通った綺麗な鼻を手に入れることができます。
鼻先の形や高さ、向きは自分好みで調整できるため、理想の鼻に近づくことが可能です。特に、鼻先・唇・顎を結んだ「Eライン」が整うと、横顔の印象が大きく変わり、イメージアップにつながります。
具体的な効果としては、以下のようなものが挙げられます。
- 団子鼻を改善し、すっきりとした鼻先へ
- 顔全体のバランスを整え、洗練された印象に
- 鼻先を高く見せることで、立体的な顔立ちに
- 鼻先の向きを調整し、理想的な角度に
鼻尖形成は、鼻の先端だけでなく、顔全体の印象を変える力を持っています。鼻は顔の中心に位置しているため、高さやラインによって他のパーツの美しさも引き立てることができるのです。

また、鼻尖形成は他の鼻手術と組み合わせることで、より理想に近づけることが可能です。たとえば「鼻筋を通す隆鼻術」と「鼻先を細くシャープに見せる鼻尖形成」を組み合わせることで、洗練された印象の鼻立ちが実現します。
鼻尖形成の持続期間〜効果は何年持つのか
鼻尖形成の持続期間は、手術方法によって大きく変わります。
切開を伴う手術(オープン法・クローズ法)では、皮膚を切開して鼻翼軟骨を縫合・移植するため、効果は「半永久的」と考えてよいでしょう。鼻先の脂肪を除去し、軟骨を寄せて細くする、あるいは移植した耳介軟骨で鼻先を補強するといった操作を行うため、長期的に効果が持続します。
ただし、固定が不十分だった場合や、患者様の希望と仕上がりに差がある場合は、再手術が必要になることもあります。
一方、切開を伴わない手術(糸による鼻尖形成)では、効果の持続に個人差があります。1年程度で元に戻る方もいれば、10年以上維持できる方もいます。糸が緩んでしまった場合や左右差が出た場合は、定期的なメンテナンスが必要です。
まとめると、以下のようになります。
- 切開あり(オープン法/クローズ法):半永久的
- 切開なし(糸):1〜数年、定期メンテナンスが必要

鼻尖形成の持続性を高めるためには、信頼できる医師に依頼し、術後の固定(テーピングやギプス)をしっかり守ることが重要です。また、術後数か月は鼻を強く押したりぶつけたりしないよう注意し、ダウンタイム中は腫れやむくみを悪化させないように安静にすることが大切です。
術式別の特徴〜オープン法とクローズ法の違い
鼻尖形成で代表的なのが「オープン法」と「クローズ法」です。それぞれにメリット・デメリットがあるため、理解して選ぶことが大切です。
オープン法の特徴
オープン法は、鼻柱部分を横に渡りながら鼻腔内を切開して、大鼻翼軟骨が直視下で手術ができるように術野を展開する方法です。
メリット
- 軟骨や脂肪を直視下で確認できる
- 微調整がしやすく、仕上がりの精度が高い
- 鼻尖の形を評価しながら、しっかりとしたフレームワークができる
デメリット
- ダウンタイムが長くなりやすい
- 傷跡が目立たないとはいえ、鼻柱に小さな線が残る可能性がある
クローズ法の特徴
クローズ法は、左右の鼻腔内の切開のみで、大鼻翼軟骨を露出して、フレームワークを行う方法です。
メリット
- 傷跡が表からは見えない
- ダウンタイムが比較的短い
- 鼻柱に切開が無いため、傷が表に出ない
デメリット
- 視野が狭いため、できる操作に制限がある
- 複雑な修正や再手術には向かないこともある
どちらの術式を選ぶかは、患者様の鼻の状態や希望する仕上がり、医師の技術や経験によって異なります。カウンセリングで十分に相談し、自分に合った方法を選択することが重要です。
軟骨移植について〜耳介軟骨移植のメリットとデメリット
鼻尖形成では、自分の耳の後ろから軟骨を採取して移植する「耳介軟骨移植」を併用することがあります。鼻先を高くしたい方や、しっかり形を出したい方に有効な方法です。
耳介軟骨移植のメリット
- 自家組織なので拒絶反応が少なく、仕上がりが自然
- 鼻先をしっかり支えることができる
- 持続性や安定感が高まりやすい
- 団子鼻の改善に加えて、鼻先の高さ・形をしっかり出せる
耳介軟骨移植のデメリット
- 耳の後ろを切開する必要がある
- 採取できる軟骨の量に限界があり、希望通りの高さにならないことがある
- 一度移植すると取り出すのが難しく、再修正が困難になる
- 耳の軟骨採取部位に腫れや違和感が出ることがある

耳介軟骨は非常に有効な素材ですが、「やり直しが難しい」点はデメリットといえるでしょう。そのため、施術前に医師と十分に相談し、理想の仕上がりを共有することが重要です。
鼻尖形成のダウンタイムと術後経過
鼻尖形成のダウンタイムは、術式によって異なりますが、一般的には以下のような経過をたどります。
腫れ・内出血
腫れや内出血は通常1〜2週間程度で落ち着きます。個人差はありますが、大きな腫れは1週間以内に引き、2週間で目立ちにくくなることが多いです。
固定期間
鼻先のギブス固定は1週間行います。この期間は鼻先がズレないよう、しっかりと固定することが重要です。
抜糸
抜糸は5〜7日目に行います。抜糸後は、鼻周囲のメイクも可能になります。
完成形
完成形は3か月後以降とされています。腫れが完全に引き、鼻先の形が安定するまでには、ある程度の時間が必要です。
術後の注意事項としては、以下のようなものがあります。
- 術後すぐの運動は腫れが強くなる可能性があるため、抜糸を行うまでは避ける
- 鼻を強く押したりぶつけたりしない
- ダウンタイム中は腫れやむくみを悪化させないように安静にする
- 入浴は術後1週間が経つまではお控えいただく

ダウンタイム中は、洗顔・シャワーは当日から可能ですが、患部は濡らさないよう注意が必要です。鼻以外のメイクは直後より可能ですが、鼻周囲は抜糸後からメイク可能となります。
再手術について〜修正は可能なのか
他院で鼻尖形成を受けた後に「片方だけ凹んで見える」「思っていた仕上がりと違う」という相談も少なくありません。
再手術は可能ですが、いくつか注意点があります。
- 皮膚が薄くダメージを受けている場合、完全に修正するのは難しいことがある
- 糸で無理に縛る手術をされていた場合、皮膚や軟骨にダメージが残っているケースもある
- 軟骨移植で修正する方法もあるが、状態によっては限界がある
実際には診察してみないと判断できません。気になる方は一度受診して相談するのが良いでしょう。
再手術が必要になるケースを避けるためには、最初の手術で信頼できる医師にしっかり相談することが重要です。鼻尖形成は数ミリの差で印象が大きく変わる繊細な手術です。理想を叶えつつ、自分に似合う自然な仕上がりを目指すことが大切です。
鼻尖形成を長く美しく保つための秘訣
せっかく手術を受けるなら、できるだけ長持ちさせたいものです。そのために大切なのは以下のポイントです。
1. 信頼できる医師に依頼する
鼻尖形成は、医師の技術や経験によって仕上がりが大きく変わります。形成外科専門医や美容外科専門医の資格を持ち、豊富な症例数を持つ医師を選ぶことが重要です。
2. 術後の固定をしっかり守る
術後のテーピングやギプス固定は、鼻先の形を安定させるために非常に重要です。医師の指示に従い、しっかりと固定期間を守りましょう。
3. 術後数か月は鼻を強く押したりぶつけたりしない
術後は鼻先が安定するまでに時間がかかります。この期間に鼻を強く押したりぶつけたりすると、形が崩れる可能性があります。
4. ダウンタイム中は安静にする
ダウンタイム中は、腫れやむくみを悪化させないように安静にすることが大切です。激しい運動や長時間の入浴は避け、十分な休息を取りましょう。

「持ちの良さ」は、手術法だけでなく、術後管理や生活習慣にも左右されます。医師の指示をしっかり守り、丁寧なアフターケアを心がけることで、長く美しい鼻を保つことができます。
まとめ〜理想の鼻先を長期間維持するために
鼻尖形成は、団子鼻を改善し、すっきりとした鼻先を手に入れることができる施術です。切開を伴う手術であれば半永久的に効果が持続し、糸を使った方法では1〜数年と短く、定期的なメンテナンスが必要です。
オープン法は精密な施術ができる一方でダウンタイムが長く、クローズ法は傷跡が目立たない一方で操作に制限があるなど、それぞれにメリット・デメリットがあります。さらに耳介軟骨移植は自然な仕上がりを得られる反面、再修正が難しい点に注意が必要です。
「鼻先を細くしたい」「高さを出したい」という希望は多いですが、大切なのは顔全体のバランスに合ったデザインを選ぶことです。再手術が必要になるケースもありますので、最初の手術で信頼できる医師にしっかり相談することが重要です。
鼻尖形成は数ミリの差で印象が大きく変わる繊細な手術です。理想を叶えつつ、自分に似合う自然な仕上がりを目指しましょう。
KIMI CLINICでは、形成外科医として15年以上の経験を持つ志藤宏計院長が、鼻整形のスペシャリストとして一人ひとりに合った最適な施術をご提案しています。豊富な症例数と高い技術力を持ち、患者様の理想を現実にするために、丁寧なカウンセリングと上質で誠実な医療を提供しています。
鼻尖形成について詳しく知りたい方、カウンセリングをご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
詳細はこちら:kimi clinic
著者
志藤 宏計(KIMI CLINIC 院長/形成外科・頭蓋顎顔面外科専門医)
2007年新潟大学卒業後、慶應義塾大学形成外科にて専門研修を開始。顔面外傷・小児奇形・乳房再建などの形成外科診療のほか、美容外科では骨切り術、鼻整形、加齢性変化への外科的アプローチを多数経験。
イギリス・オックスフォード大学やバーミンガム小児病院での海外研修も含め、国内外で最新の医療技術を習得。形成外科的な正確さと審美的な感性を融合し、KIMI CLINICで質の高い医療を実現している。
資格・所属学会
日本形成外科学会 認定専門医
日本頭蓋顎顔面外科学会 認定専門医
日本形成外科学会 小児形成外科分野 指導医
日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
日本マイクロサージャリー学会 会員
日本オンコプラスティックサージャリー学会 会員
日本口蓋裂学会 会員




