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【医師監修】鼻整形で後悔しないために知るべき生活制限と注意点|術式別に解説
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【医師監修】鼻整形で後悔しないために知るべき生活制限と注意点|術式別に解説

鼻整形を検討する前に知っておきたいこと

「鼻整形をしたら、何ができなくなるんだろう?」

カウンセリングで多くの患者様からいただく質問です。鼻整形は顔の印象を大きく変える施術ですが、術後の生活制限や注意点について不安を感じる方も少なくありません。

実は、鼻整形後に永久にできなくなることはほとんどありません。ただし、手術の種類や回復状況によって、一時的に制限すべき行動があります。これらの制限を正しく理解し、守ることで、術後の腫れや内出血を最小限に抑え、理想的な仕上がりに近づけることができるのです。

鼻整形術後のケアと回復期間のイメージ

術後に一時的にできなくなること〜ダウンタイム期間の過ごし方

鼻整形後のダウンタイムは、施術内容によって異なりますが、一般的には1〜2週間程度です。この期間中は、傷の回復や腫れの軽減を助けるために、いくつかの制限が必要になります。

強く鼻をかむことの禁止

術後約2週間は、強く鼻をかむことは避けましょう。鼻水が出る場合は、ティッシュで優しく拭き取るにとどめてください。強く鼻をかむと、傷口に負担がかかり、出血や腫れの原因となります。特に花粉症の季節や風邪をひきやすい時期に手術を予定している方は、この点を考慮して手術時期を調整することをおすすめします。

うつ伏せ寝や横向き寝の制限

術後1〜2週間ほどは、仰向けで寝ることを意識しましょう。鼻に直接圧がかかると、腫れや内出血が長引く可能性があります。枕を少し高めにして上半身を起こすと、むくみや腫れの軽減にもつながります。鼻翼縮小や鼻プロテーゼを行った場合は、1ヶ月程度安定するまで触らないようにしてください。

激しい運動や入浴・喫煙の制限

ジョギングや筋トレ、サウナは術後1〜2週間は控えましょう。血流が急に増えることで、腫れや出血のリスクが高まります。入浴はシャワー程度にとどめ、顔を濡らさないようにしてください。軽い運動は医師の許可が出てから少しずつ再開します。また、手術前後1週間程度は喫煙も避けてください。タバコのニコチンは血管を収縮させ、傷の治りを遅らせる原因となります。

鼻整形後の生活制限と注意事項

眼鏡の使用制限

術後約1か月間は、メガネの重みが鼻に負担をかける場合があります。具体的には、眼鏡の重量や圧迫により、プロテーゼのずれや変形のリスクが生じる可能性があります。この期間はコンタクトレンズや軽量フレームを使用しましょう。再開時期は必ず医師に確認してください。

術式別の注意点と制限期間

鼻整形には様々な種類があり、それぞれ術後の注意点や制限期間が異なります。ここでは主な鼻整形の種類別に、術後の経過と注意すべきポイントを解説します。

ヒアルロン酸注入による鼻整形

ヒアルロン酸注入は、切開を伴わない比較的負担の少ない施術です。注射器で鼻の根本から鼻筋にかけてヒアルロン酸を注入し、高さを出します。ダウンタイムは短く、当日から通常の生活がほぼ可能です。ただし、施術当日は激しい運動を避け、注入部位を強く押さないよう注意してください。施術後24時間は飲酒を控え、1週間程度はサウナや長時間の入浴を避けましょう。ヒアルロン酸は1〜2年程度で自然に吸収されるため、効果を維持したい場合は定期的な施術が必要です。

鼻プロテーゼ(シリコンプロテーゼ)

鼻プロテーゼは、シリコン製の人工物を挿入して鼻筋を通す施術です。比較的長期間効果が持続しますが、ダウンタイムはヒアルロン酸注入より長くなります。術後1週間程度は腫れや内出血が続き、約2週間は強く鼻をかまないようにしましょう。1ヶ月程度はメガネやサングラスの着用を避け、2週間程度はうつ伏せ寝を避けてください。1ヶ月程度は激しい運動を控えることも重要です。プロテーゼは異物であるため、長期的には異物反応が起こる可能性があります。10年以上経過すると、石灰化や拘縮・変形、皮膚の菲薄化・赤みなどのトラブルが生じることもあります。

鼻整形の術式別比較と選び方

鼻骨骨切り・鷲鼻・わ鼻こぶ切除

鼻骨骨切りや鷲鼻やわ鼻こぶ切除は、鼻の骨を削ったり切除したりする施術です。鷲鼻の修正などに用いられます。術後1〜2週間程度は腫れや内出血が続き、2週間程度はギプス固定が必要です。1ヶ月程度は鼻に衝撃を与えないよう注意し、3ヶ月程度は激しいスポーツを避けましょう。骨の安定には時間がかかるため、特に接触スポーツなどは慎重に再開時期を判断する必要があります。

長期的に注意すべきこと

一時的な制限とは別に、鼻整形後には長期的に注意すべき事項もあります。これらは手術による構造の変化や使用した材料の特性により生じるものです。

強い刺激や圧迫を避ける

鼻を強く押す、マッサージする、ぶつけるなどの行為は避けましょう。特にプロテーゼを入れている場合は、位置や形が変わるおそれがあります。日常的に鼻を触る癖がある方は、意識的に控える必要があります。スポーツをする際も、鼻にボールが当たるなどの外的な衝撃を避ける配慮が求められます。

MRI検査への影響

プロテーゼなどの人工物を使用した鼻整形では、MRI検査時に制限が生じる場合があります。使用された材料によっては、画像に影響を与えたり、検査自体が困難になったりする可能性があります。将来的に医療検査を受ける際は、鼻整形の施術履歴を医師に伝えることが大切です。

老後の変化への影響

年齢を重ねることで起こる自然な顔の変化に、鼻整形が影響を与える可能性があります。皮膚のたるみや骨格の変化により、手術時とは異なる見た目になることも考えられるでしょう。例えば。特にプロテーゼを使用した場合、周囲の組織の変化により不自然さが目立つ場合もあります。長期的な変化を考慮して、自然な仕上がりシミュレーションを重視した手術計画を立てることが大切です。

鼻整形の長期的なケアと経過観察

後悔しないための事前準備とクリニック選び

鼻整形で後悔しないためには、事前の準備とクリニック選びが非常に重要です。

カウンセリングで確認すべきポイント

カウンセリング時には、ダウンタイムの幅や再診・修正の方針、通院回数を具体的に確認し合意しましょう。術前にダウンタイムの幅や再診・修正の方針、通院回数を具体的に確認し合意した層ほど満足度が高い傾向があります。また、支払総額の内訳や麻酔・投薬の追加可否、担当医の固定可否を事前に確認しておくことで推奨度が上がる傾向があります。

医師の実績と症例の確認

鼻整形は、術者のデザイン観や解剖理解、縫合や固定の精度が満足度に直結します。医師個人の症例写真は、撮影条件(角度や光)、経過時期、解説(術式・材料・ダウンタイム・合併症リスク)まで明記されているかを確認しましょう。形成外科医として15年以上の経験を持つ医師や、輪郭・鼻整形に特化したクリニックを選ぶことで、より安心して施術を受けることができます。

生活制限の具体的な確認

術前に生活制限(マスク、入浴、運動、飲酒、撮影予定など)を具体的に確認しておくと、ギャップを減らせます。仕事復帰や運動再開の目安が合わなかったという理由で許容できなかったケースもあるため、自分のライフスタイルに合わせた計画を立てることが重要です。

まとめ〜理想の鼻を手に入れるために

鼻整形後に永久にできなくなることはほとんどありませんが、術後の一時的な制限や長期的な注意点を正しく理解することが、理想の仕上がりを実現するための鍵となります。

ダウンタイム期間中は、強く鼻をかむこと、うつ伏せ寝、激しい運動、眼鏡の使用などを控え、医師の指示に従って過ごしましょう。術式によって制限期間は異なりますが、ヒアルロン酸注入は比較的短く、鼻プロテーゼや骨切りは長めのダウンタイムが必要です。

長期的には、強い刺激や圧迫を避け、MRI検査時には施術履歴を伝えることが大切です。また、年齢による変化も考慮して、自然な仕上がりを重視した手術計画を立てましょう。

後悔しないためには、事前のカウンセリングで疑問点をすべて解消し、医師の実績と症例を確認し、生活制限を具体的に把握しておくことが重要です。信頼できるクリニックと医師を選び、十分な準備をして臨むことで、理想の鼻を手に入れることができるでしょう。

鼻整形をご検討の方は、ぜひ専門のクリニックでカウンセリングを受けてみてください。詳細はこちら:kimiclinic

著者

志藤 宏計(KIMI CLINIC 院長/形成外科・頭蓋顎顔面外科専門医)

2007年新潟大学卒業後、慶應義塾大学形成外科にて専門研修を開始。顔面外傷・小児奇形・乳房再建などの形成外科診療のほか、美容外科では骨切り術、鼻整形、加齢性変化への外科的アプローチを多数経験。
イギリス・オックスフォード大学やバーミンガム小児病院での海外研修も含め、国内外で最新の医療技術を習得。形成外科的な正確さと審美的な感性を融合し、KIMI CLINICで質の高い医療を実現している。

資格・所属学会

日本形成外科学会 認定専門医

日本頭蓋顎顔面外科学会 認定専門医

日本形成外科学会 小児形成外科分野 指導医

日本美容外科学会(JSAPS) 正会員

日本マイクロサージャリー学会 会員

日本オンコプラスティックサージャリー学会 会員

日本口蓋裂学会 会員

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